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2021.5.7肌トラブルや皮膚病は体の中で起きている症状のサイン

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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肌トラブルや皮膚病は体の中で起きている症状のサイン

これからはますます紫外線が強くなって、シミやくすみ等の肌のトラブルには、日焼け止めなどのしっかりとした対策が欠かせない季節になりますね。

また同時に、だんだんと気温も上がってきて汗をかくことも多くなり、場合によってはその刺激成分で、皮膚がかぶれて炎症を起こしたり、あせもができたりする人も増えてきます。

この時期に限らず、こうした様々な肌のトラブルや皮膚病などの症状に対しては、今の状態に最も適した化粧品や塗り薬を、まずはしっかりとセレクトして、少しでも早く目に見える改善を図っていきたいものです。




肌は内臓を映し出す鏡



しかしながら、全く同じ状況下でも、皮膚にそういった症状があらわれる人とあらわれない人がいるのは、また、症状が出たり出なかったりする人がいるのは何故でしょうか。

そして、塗り薬や化粧品などで十分なケアを行って、症状が改善していたにもかかわらず、
また皮膚に同じ症状があらわれてしまう原因や理由はいったいどこにあるのでしょうか。

その答えは、その人それぞれの体質に、そして、その時々の体の中の状態や内臓の弱りにあると考えられます。

人の体は、その内臓や各器官のバランスや調子が崩れ出すと、まず真っ先に、生きていく上で最も支障が少ないところである〝肌(皮膚)″から、そのサインを出すと言われています。

さらに、東洋医学などでよく使われている表現の中には、口の中の〝舌″についての表現と同じように「肌は内臓を映し出す鏡である」という言葉があります。

たとえば

・内臓のどこかにたるみや下垂(かすい)があれば、肌もたるみやすい。

・体の中に血の滞り(瘀血)によるシミのようなものがあれば、肌にもシミができやすい。

・内臓にポリープができやすい人は、肌にもイボができやすい。

・体の中の血や水分などの潤いが不足がちだと、肌も乾燥しやすい。

等々、その捉え方の一部について話をすると、この言葉のイメージもしやすいかと思います。




皮膚だけを見て対処しても、症状はまたあらわれるかも


皮膚だけを見て対処しても、症状はまたあらわれるかも

肌のシミ、くすみ、黒ずみ、クマ、そしてニキビや吹き出物などは、すべて体の中の内臓や各器官の状態が肌に反映されているのだと考えてよいでしょう。

皮膚表面だけが塗り薬や化粧品できれいになっても、体の中の状態がちゃんと改善されて内臓の機能が回復していないかぎり、またすぐに、皮膚に症状はあらわれてしまいます。



荒れた土壌や耕していない畑に、いくらいい肥やしをあげても、何も育たないし再生しないのと同じように、内臓の状態が整っていなければ、いくらいい塗り薬や高い化粧品を使ったとしても、肌トラブルや皮膚病が、その原因から改善されることは困難だと思われます。

なかなか治らなかったり、繰り返したりする症状には、しっかりとした体の中の状態や各臓器についての考察が、たいへん重要となってきます。




サインはわかりやすいものから複雑に絡み合うものまである


改めて漢方的な考察をしてみても、皮膚にあらわれてくる体内の状態を知らせるサインは、
先に述べた話にも少し重なりますが

・血や津液などの体内の栄養物質の不足➡肌は乾燥してカサカサぎみに。

・体内に余分な水を抱えている(水滞・水毒がある)➡湿疹になるとジュクジュクに。

・血行不良、血の流れに滞りがある(瘀血)➡シミやあざなどができやすくなる。

などの、比較的にわかりやすいものから

・体内に余分な水がたまり、体表の皮膚に潤いを届ける力がない➡肌は乾燥でカサカサ。

・冷たい物の取り過ぎで体の中が冷え、体内の熱が体表に➡湿疹などが赤く熱を帯びる。
 (内臓が冷えて体内の熱産生の機能も低下して、一部の必要な熱が体表へと逃げてしまう)

・ストレス等のイライラで気が高ぶりエネルギーの流れも悪い➡顔や上半身に肌トラブル。

などといった、少し込み入った考察をしなければならないものまで多岐にわたります。


さらに漢方では臓器の状態に注目して、皮膚疾患は、皮毛を主(つかさど)り体表に外邪を防ぐ気を送る「肺」の弱りや、皮膚に送る血や栄養をたくわえる「肝」の弱りとも考察します。

加えて、ほぼ同じ意味で使う〝肌″〝皮膚″をあえて分けて考えたら、肌は表皮を、皮膚は真皮も含む肌肉を指すため、肌肉を主りその栄養となる物質を作り出す「脾」(消化器系)の弱りとも考察され、皮膚からのサインは、各臓器の弱りが複雑に絡み合うこともあります。

因みに、皮膚病の中でも特に治療が難しい「アトピー性皮膚炎」なども、まずは食物をしっかりと受け止め消化・吸収し、血や肌肉をつくる「脾」の弱りを立て直し整えていくことが、症状改善への近道だと考えられています。




まずは生活習慣をしっかりと見直すこと



過労やストレス、睡眠不足、偏った食生活など、日頃の生活習慣での不摂生による内臓へのダメージは、すべて肌へとあらわれてきます。

肌の代謝機能がきちんと働いて、老廃物をしっかり排出していくためにも、まずは何よりも食事などを含めた生活全般を見直して、少しずつでも改善していくことが大切です。

今までになかった肌のトラブルが突然あらわれ出したり、塗り薬や化粧品を変えてみても肌の調子が一向によくならない人は、生活習慣も含め、一度じっくり体全体や内臓の状態に目を向けてみましょう。




カウンセリングについて

肌にあらわれたサインは、いま体の中がどういう状態かを知ることができる、よいチャンスとも捉えることができます。

改善に向けて、自分にあった漢方薬に出会うためには、十分なカウンセリングが必要です。

また、冷えと熱、水と乾燥など、内臓にも複数の要因があれば、治療にも時間がかかります。

当店では、どんな季節や時間帯に悪化しやすいのか、内臓や皮膚の状態の変化なども事細かに見ていきながら、また、化粧品を年齢や肌の変化にあわせて変えるように、漢方薬もその時々の状態にあわせてセレクトしながらご提案させて頂きます。この症状ならば常に、この漢方薬が一番よいというわけではありません。

カウンセリングでは、陰陽五行体質判定システム (税込1,000円)を活用することにより、さらに症状の根本的な原因となる部分を認識することが可能となります。

あなたのこれからの過ごし方が変わってくるかもしれません。

詳しくは下記の「漢方薬相談」の画面をタッチして、予約内容を一度のぞいてみて下さい。



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梅川 哲朗 (登録販売者・九州中医薬研究会会員・国際中医臨床薬膳師)
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