コラムCOLUMN
夜は、めっきりと涼しくなって、ずいぶん過ごしやすくなってきました。
季節は1年の中で、もっとも旬を迎えた食材が揃う、食欲の秋ですね。
普段は食欲があり、何でも美味しく食べられるのに、最近、なぜか朝食の時だけ、食欲がわかなかったり、
食べてもすぐにお腹いっぱいになって、胃もたれを感じてしまうことはありませんか。
こうした症状や体調の変化には、いくつかの原因が考えられます。
加齢による基礎代謝の変化
それぞれに、その時期や速度に個人差はありますが、人は加齢による筋肉量の減少に伴って、基礎代謝の量も、徐々に低下していきます。
歳を重ねていくとともに、まだ体が十分な活動を始めていない、朝の食事の時間帯などに、だんだん若い頃と同じような食欲がわかなくなってくるのは、ごく自然な体の変化だとも考えられます。
遅い時間の夕食や夜の食べ過ぎ
夜の遅い時間に晩ごはんを食べていたり、夜によく食べ過ぎてしまったりしていると、朝になっても、まだ胃腸に食べ物が残っている感覚があり、お腹が空かなくなることがあります。
寝ている間にも、体はまだ休まずに消化・吸収活動を続けている状態になるため、睡眠の質も大きく低下してしまい、朝起きても疲労感が残り、さらに食欲はわきにくくなってしまいます。
漢方的な視点においても、夜遅くの食事や過食は、余分な水分の停滞や痰湿の滞り、脾胃(消化器系)の弱りを起こし、朝のだるさや食欲低下の原因になると考えられています。
仕事など、生活上の理由から、どうしても夕食が遅くなってしまう方も多いかと思いますが、なるべく就寝の3、4時間前、できれば午後8時くらいまでには、夜の食事を終えるように努めましょう。
ストレスや睡眠不足、不規則な生活
一般的には、ストレスや睡眠不足、不規則な生活などが続いていると、自律神経やホルモンのバランスが乱れがちになり、食欲を抑えるホルモンの分泌が減少して、食欲を増進するホルモンの分泌が増えてしまう傾向にあるため、ついついドカ食いなどの、過食に走りやすいことがよく言われています。
しかしこれは、逆もまた然りです。
こうしたことによる、交感神経と副交感神経が、朝晩で上手く切り替わらない状態や、複雑なホルモンバランスへの影響などが、逆に朝からの食欲不振を招いてしまうことにもなります。
対策として、各自の適度な睡眠時間の確保も大切ですが、横になってもしばらくスマホを見ていたりなど、睡眠の質を悪くして、朝からの消化機能の低下につながるような、行為を避けることも重要です。

夜に服用している薬やサプリの影響
他にも、夕食の前後や、寝る前などに、服用している薬やサプリメントの影響で、翌朝の食欲が低下している可能性も十分に考えられます。
食欲の低下は、病院薬や市販薬などの、ちょっとした副作用の中でも、最も起こりやすいものの一つです。
また、サプリメントにおいても、特にダイエット系のものなどを、代謝が落ちる夜を中心に常用していたりすると、その食欲を抑える成分などの影響から、朝になっても、なかなかお腹が空かない状況が続いてしまうことがあります。
起立性調節障害の可能性も
それから、持病など、長く患っている病気に伴って起こる、朝からの食欲の低下なども、多く見受けられます。
ですが、それに関しては、朝に限らず、常に食欲不振の状態が考えられるため、特に朝だけに食欲がなく、気分も優れないような時には、自律神経の失調からくる「起立性調節障害」の可能性も十分に推測されます。
起立性調節障害の人は、朝の起床時に、副交感神経から交感神経が優位に切り替わる状態がうまくいかず、活動をするためのスイッチが一向に入らないため、朝はすぐに起き上がれずに、朝食も食べることができず、午前中は、ほぼ不調な状態が続いてしまいます。
朝の食欲の低下に加え、寝起きが異常につらく、時々立ちくらみや動悸が起こる、集中力が途切れやすいなどの症状が目立つようなら、その病気の確率は、かなり高いものと思われます。
不安を感じたり、生活に支障があれば、早めに受診を
朝の食欲の不振が、いずれかの原因に該当しても、それがたまに起こったり、一過性のものであれば、日頃からの生活習慣を見直し、整えていけば、それほど心配はいりません。
それでも、こうした症状長く続いているようであれば、いくつかの原因が複雑に重なっていたり、何かの病気のサインかもしれませんので、なるべく早めに受診をして下さいね。
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梅川 哲朗 (登録販売者・九州中医薬研究会会員・国際中医臨床薬膳師)
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