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2021.1.13コロナ禍の今だからこそ知っておきたい肥満と炎症の関係性

五條 元量

大賀薬局 太宰府病院前店 薬剤師五條 元量

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コロナ禍の今だからこそ知っておきたい肥満と炎症の関係性

長期に及ぶ感染症対策を行いながら日常生活を送らなければならないwithコロナ時代。いつ誰が感染してもおかしくない状況にストレスを抱えている方も多いでしょう






コロナ重症化因子に肥満!?


新型コロナウイルス感染症の重症化因子として、「高齢」と「基礎疾患」が報告されています。
この基礎疾患の中に「肥満(BMI30以上)」が含まれている事をご存知でしょうか?
BMI30以上は高度の肥満に分類され、該当する日本人の割合は約4.5%です。これは世界的にはかなり低い割合になりますが、日本人はBMIが25以上30未満でも肥満に関連する疾患が多い背景もある事から他の基礎疾患の合併にも注意が必要です。
更にコロナ禍の自粛生活により、食生活の乱れや運動不足から肥満が進む、通称「コロナ太り」は多くの人に他人事ではないでしょう。
では、なぜ肥満が重症化と関係があるのでしょうか?






肥満とは

肥満のメカニズムを細胞レベルで見てみましょう。高カロリーの摂取や運動不足などによって脂肪細胞は徐々に肥大化していきます。一定の大きさまで肥大した脂肪細胞はもう大きくなる事は出来ず、細胞分裂する事で増加します。この一連のサイクルが進むとで肥満が進んでいきます。






肥大化した脂肪細胞が引き起こす慢性炎症

脂肪細胞自体は悪い細胞ではなく、アディポサイトカインと呼ばれる多彩な生理活性物質を分泌しています。しかし肥満に伴って肥大した脂肪細胞が増加すると脂肪細胞が機能不全に陥ってしまいます。善玉の(抗炎症作用をもつ)アディポネクチンの分泌が低下し、悪玉の(炎症性)アディポサイトカインの分泌が亢進し、結果として慢性炎症を引き起こしてしまいます。
炎症が持続することで免疫系の暴走(サイトカインストーム)が起きやすくなってしまうことが感染症の重症化のリスクとなってしまうのです。






肥満の解消で気をつけたいこと


肥満の方が減量する際にまず気をつけていただきたいことは、
無理をして一気に体重を減らそうとしないことです。短期間で痩せるために低栄養の食事にして栄養状態が悪くなるとかえって感染リスクが高くなり、抵抗力が下がってしまいます。それでは本末転倒です。肥満は食生活の改善と運動不足の解消が重要であることは言うまでもありませんが、我流になり逆効果になってしまわないためにも各専門職に相談し、多面的に捉えることで各自のライフスタイルに合った効率的かつ継続可能なダイエットを行う事が理想的だと考えます。

引き続き日常の感染予防を欠かさず行うことは変わりませんが、長期戦になるであろうwithコロナ時代においては免疫についても意識し対策を講じていく事が大切です。
是非、薬局ご利用の際は栄養士や薬剤師にご相談ください。

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五條 元量(かかりつけ薬剤師・健康サポート薬局薬剤師)
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地域の健康の質を高めることをモットーに働き、H30年に健康サポート薬局*の認定を受け、地域の方々の健康の保持増進を積極的に支援する薬局として活動しています。この超高齢社会を、いかに健康を維持し乗り越えていくかの鍵は薬局にあると考えます。しかし未だに薬局=処方箋がないと薬局に入れないという認識を持つ方は少なくありません。是非お薬の事だけでなく、生活や健康に関することなら何でもご相談ください。お待ちしております!
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