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2020.12.15症状を翻訳することの大切さ

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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症状を翻訳することの大切さ

症状や悩みを解決するために

今年も残すところ、あとわずかとなりました。世の中もだんだんと慌しくなってきましたね。
いつも薬局の店頭に立っていて、様々な相談を受ける中で、私自身、日頃から意識して取り組まなければと思っていることがあります。
それは、ただ漢方薬や市販薬をお薦めして、販売することを優先するのではなく、まず、ご相談を頂く方の症状や悩みを少しでも軽くするために、その原因がどこにあるのかを一緒に考えながら紐解いていくことです。

そんな中で出会った大きな学びの一つに、約4年前のスタートから参加させて頂いている、「症状翻訳家養成塾」という存在があります。

この「症状翻訳家養成塾」は、〝症状翻訳家®″であり薬剤師でもある、主宰をされている福岡の渡邊賢先生のもとに、医師・薬剤師・鍼灸師・獣医師・薬膳師・中医師などの薬局関係や医療関係の方から、美容師さんやアロマセラピストに至るまで、様々な分野の方々が各地から集う勉強会です。

本来、「翻訳」という言葉は、分かりにくい言語や、特殊な言語などを、一般的な表現に直して伝えることを意味しています。それを、症状に当てはめて「症状翻訳」という形で表現すると〝いま起きている症状の原因を紐解きながら分かりやすく伝えていく″という言葉の意味に解釈することができます。

普段から意識して取り組んでいたことに加えて、できるだけ難しい専門用語は使わない説明を心掛けていた私にとって、この「症状翻訳家養成塾」はまさに、日々カウンセリングを行っていく上で、とても大切な意識、そして知識を頂く機会となりました。

そこでの学びは、東洋医学の陰陽五行に沿って、出生日などから本来の体質を探っていくことを中心に、今までの環境や生活習慣や感情を把握した上で、体全体を総合的にみることにより、いま起きている症状の原因を捉えることの重要性でした。




「症状翻訳家養成塾」での学び

「病気」とは、検査をして診断されるものであるのに対し、「症状」とは、自分自身がいま感じている不調のことを指しています。

◆つらい「症状」を感じているのに、病院では検査をしても異常がみつからない
◆なかなかゆっくり相談にのって、こうした「症状」を理解してくれるところがない
◆長年悩んできた「症状」を、本気で解消したいと思っている....


そんな悩みで苦しんでいる方々の症状を、とことん聞いて、この人の体はどこが弱いのか、また、どこが強いのかを探っていくこと。(ほんとうにその人のことをよく知らないままで、漢方薬やお薬を販売するのはあまりにも無責任である。)

さらに、色んなところに症状があれば、治していくことに優先順位をつけて、しっかり説明をしながら、その人が前向きに改善に取り組んでいけるようにサポートしていくこと。
定期的に繰り返す症状などがあれば、それはそのたびに(薬などで)症状を抑え込んでいるだけで、なぜその症状が起きているのかを、きちんと紐解いて知ってもらうこと。

そして、自分の体の状態を改めて把握してもらうこと。

こうした強い志と信念を持った漢方カウンセリングにおける真髄を、「症状翻訳家養成塾」では学ばせて頂きました。

日々、体に関する事で色んな相談を受けていく中で、最も重要なことの1つ、それが〝症状を翻訳すること″だと感じています。


これからも、様々な分野の先生方からの学びを共有しながら、皆さんに漢方や東洋医学を通じてたくさんの情報を提供しつつ、少しでも元気になって頂けるアドバイスができればと願っております。





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梅川 哲朗 (登録販売者・九州中医薬研究会会員・国際中医臨床薬膳師)
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