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2020.12.1〝水分をたっぷりとったのに、すぐに喉が渇いてしまう″という話の続編

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬梅川 哲朗

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〝水分をたっぷりとったのに、すぐに喉が渇いてしまう″という話の続編

以前(7月)に、このコラムの欄で『水分をたっぷりとったのに、すぐに喉が渇いてしまうのはなぜ?』というテーマで執筆をさせて頂いたのですが、とてもたくさんの方々がその記事を読んで下さり、以後、そのことに関しての多くのご相談やお尋ねを頂く機会が増えました。

そこで今回は、再度、このテーマについて改めて取り上げた上で、少しだけ加筆してみたいと思います。




水分をとっても喉が渇く原因

まずは、前回の7月のコラムでの内容を要約しますと、

1.普段から健康な人なら、冷たい物や水分のとりすぎが、その大きなきっかけとなる
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2.冷えや多飲により内臓機能、主に胃腸や腎臓などの機能が低下してしまう
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3.そのため、体全体に水分を巡らせる機能が低下し「水の偏在(水の偏り)」が起こる
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4.結果、潤いが必要な所に水分が充分に行き渡らなくなり、喉が渇いてまた飲む悪循環に
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5.冷飲や多飲を控えながら適度な水分をとり、入浴などで水の偏在を改善し対策をとる

といった主旨の話をさせて頂きました。


7月の暑さで喉が渇く季節から、今度は寒くて空気が乾燥して喉が渇く季節になりました。
併せて今では、冬でも暖房が行き届いた暖かい場所で、コンビニなどの普及により、常に冷たい物を手軽にとれる環境が日常化されてきました。

ゆえに、この「水分をたっぷりとったのに、すぐに喉が渇いてしまう」といった症状は、夏に限らず、季節を問わずいつでも起こり得る可能性があることが考えられます。




状況に応じた適切な水分のとり方

今回も改めて申し上げたいと思いますが、

〝人のからだにとって、水分は多すぎても少なすぎてもダメなものです。″

そこで、1年を通して常に脱水症状に気をつけながらも、水分をとりすぎないように心掛けることはとても難しいことかもしれませんが、ひとつの目安にするとよい方法があります。
それは、自分自身がほんとうに喉が渇いたなぁと感じた時を中心に、ちょこちょこと分けて、できるだけ冷たすぎない水分をとることです。イメージとしては、小さなペットボトルに入ったものを、決して一気に飲むことなく、その都度、こまめに分けて飲むといった感じでしょうか。

また、人の水分代謝の機能や量は、それぞれの体質によってもかなり異なってきます。病院からの指導でもない限り、テレビや雑誌の情報をもとに、喉の渇きもないのに毎日意識してたくさんのお水を飲むこと等は、水の偏在を招き、かえって渇きを生じたり、水滞によるむくみを起こす原因となってしまうので、十分な注意が必要です。

さらにもう一つ、渇きを感じる中で、いま起こっているその症状が、喉の渇きなのか、あるいは、口の乾きなのかをよく意識してみることも重要です。
それが「喉の渇き」であれば、その状態に応じた水分をきちんととる事が必要となりますが、単なる「口の乾き」だけなのであれば、うがい等で軽く潤す程度でその症状は緩和します。

ただし、口の乾きは加齢やストレス、シェーグレン症候群などの病気が原因で唾液の分泌の低下によって起こる場合もあり、なかなか治まらないこともあります。
その際には、〝喉の渇き″と〝口の乾き″どちらも一緒に起きているケースも含め、水の偏在を改善する「五苓散」、唾液の分泌を促進する「白虎加人参湯」、滋潤を主とする「麦門冬湯」などの漢方薬の投与が、たいへん効果的だと言われています。


喉の渇きの原因は、その人の体質や行動によって、かなり異なってくる部分もありますが、ちょっとした水分の取り方や、日頃の生活習慣を意識してみるだけでも、その症状がかなり和らぐことを覚えておきたいものです。

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梅川 哲朗 (登録販売者・九州中医薬研究会会員・国際中医臨床薬膳師)
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