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2020.5.22 管理栄養士と一緒に考える食中毒の予防方法

喜田 有紀

大賀薬局 ライフストリーム 管理栄養士 喜田 有紀

管理栄養士と一緒に考える食中毒の予防方法

緊急事態宣言が解除される方向に動き出しましたね。
解除されたから…とつい、手洗い、うがいなどの予防を簡単に済ませてしまいがちになってきていませんか?
ヒト・モノが動くようになるので、今まで以上に、自分自身で、気を付ける力が大事になってきます。
これから発生が多くなってくる食中毒も同じです。

食中毒は夏など気温が高くなる季節に発生するイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実は1年中発生します。
すごく身近に起こりうる病気で判明しているだけで年間17,000人以上※の方が食中毒になっています。
食中毒について知識を身に着け、しっかりと予防していきましょう。
※出典「厚生労働省「食中毒統計調査」」平成30年度のデータ





食中毒の原因と発生状況


食中毒とは細菌やウイルスによる感染性のもので、キノコやフグなどの自然毒によるものもあります。
カンピロバクターや腸管出血性大腸菌が多く、食肉を生食あるいは不完全加熱調理品として食べることで食中毒が発生しやすくなります。
細菌性食中毒は高温多湿の夏季に多発します。対して、ウイルス性食中毒は冬季に多発します。





症状


食中毒の症状は原因物質によって大きく異なります。
また、潜伏期間もさまざまで飲食をして発症までに10日ほどかかることもあります。
多くに共通する症状としては、下痢で発症することが多く、嘔吐・発熱・腹痛がみられます。
症状はさまざまで数日から2週間程度続きます。

激しい下痢の場合
脱水症状にも注意が必要です。
特に、小児や高齢者の場合は脱水が進んで深刻な状態になることもあります。
また、薬を服用することで、体内で増殖した細菌やウイルスが排出されず、悪化の原因にも繋がります。





食中毒の予防方法について


1.つけない=「洗う、分ける」を心がけましょう
調理や食事の前、食品を扱う前には手を洗いましょう。
まな板、包丁などの器具は熱湯をかけて洗浄するのもご検討下さい。
残った生肉は他の食品と分け、密封容器に入れるか、ラップで包み、冷蔵庫で保管しましょう。

2.増やさない=「低温で保存する」を心がけましょう
食べ物で付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。

3.やっつける=「加熱処理」
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するので加熱して食べると安心です。
特に、肉料理は中心までよく加熱することが大事です。
中心部を75℃で1分以上の加熱が目安です。





食中毒予防のポイント


・調理を始める前、調理の途中でトイレに行ったり鼻をかんだりした後、オムツを交換したり動物に触れた後、食事の前は特にしっかりと手を洗いましょう。
・食材を切るときは、野菜を切った後に、肉を切りましょう。空になった牛乳パックを肉用のまな板として代用するのもいいですね。
・焼肉の場合は、生肉用の箸と食用の箸は別にしましょう。
・肉・魚・お惣菜は購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう
・肉・魚・野菜など十分に加熱し調理器具はよく洗った後、熱湯殺菌しましょう。
・お弁当を作った際には、ご飯・おかずは冷まして蓋をするようにしましょう。温かいまま、蓋をしてしまうと、水蒸気が余分な水分へと変化し、食中毒菌が増えてしまいます。十分に冷ますことが出来なかった場合や、暑い時期は保冷剤を活用しましょう。
・お弁当のおかずに大葉や梅干、生姜などの香辛料、酢を使ったメニューは食中毒菌の抑制に役立ちます。
・ミニトマト、イチゴなどへたは取った後、水で洗い、水分を拭き取ってから詰めましょう。細菌が沢山潜んでいることが有ります。
 また仕切りカップを活用することにより、隣のおかずに菌が移ることを防ぐことが出来ます。


しっかりと予防をしていれば食中毒はかなり高い確率で防ぐことができます。
もし、食中毒の疑いがある場合はすぐにかかりつけの病院にご連絡ください。

共同執筆: 管理栄養士 岩井千紘、荻野桃、喜田有紀

喜田 有紀

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