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2025.6.12急にできたブツブツ、かゆみの原因は

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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急にできたブツブツ、かゆみの原因は

どこかで虫に刺されたり、アレルギーを起こしそうな物を、食べたりさわったりした覚えもないのに、急に体の一部に赤いブツブツやかゆみが出て、びっくりしたことはありませんか。

何の予兆もなく、突然あらわれた発疹は、外的な刺激や、特定の物質が原因だとすぐに分かる発疹とは違い、様々な要素が絡んでいたり、原因がはっきりしないことがほとんどです。






生活習慣がきっかけの可能性も

因みに「発疹」とは、皮膚に見られる色や形の変化のことで、「湿疹」や「蕁麻疹」と表現されるものは、その皮膚の炎症や発症状態に対する病名のことです。
ここで言うところの急にできたブツブツは、ほぼ蕁麻疹による発疹と考えられ、やはりその発症原因の大半が不明で、「突発性、あるいは、特発性蕁麻疹」とも称されています。
ただ、こうした症状があらわれた際には、人それぞれの異なる体質や、生活習慣が大きく関わっていることも、十分に考えられます。

たとえば、夜ふかし偏った食事など、不摂生な生活が続いていたりすると、体の抵抗力や免疫力が低下して、日頃は何ともなかった食べ物や触れるもの、暑さ、寒さなどの刺激に対し、皮膚の免疫細胞が過剰に反応して、蕁麻疹が起こりやすくなる場合があります。

またそれは、ストレス過労が続く時も同様で、加えて自律神経やホルモンのバランスも乱れがちになるため、かゆみや赤みの原因となる物質「ヒスタミン」の、体内での分泌も増えやすくなってしまいます。

他にも、疲れたり、汗をかいたりすると、普段は反応しない、アクセサリーや時計の跡に、赤いブツブツやかゆみが出たりする事例もあるなど、体調や生活習慣がきっかけとなり、症状があらわれる場合は数多くみられます。






内蔵の不調からのサインの場合も

また、昔から「皮膚は内臓の鏡」とも言われていて、体のどこかの臓器が疲労していたり、弱っていたりすると、そのサインとして、皮膚に赤みやブツブツなどがあらわれるケースも、よく見うけられます。

特に、消化器に関わる臓器が弱り、代謝機能が低下したりすると、体には熱がこもりやすくなり、その熱が体表まで上昇することにより、皮膚には、かゆみや炎症反応が起こりやすくなることがあります。

このような考え方は、病院での治療においても、臓器疾患と関連して生じる皮膚の病変の、〝デルマドローム″という概念で捉えており、肝臓病や腎臓病等の病気の前触れが、皮膚の症状にあらわれていると考え、発疹の状態などを見て、その早期の治療にもつなげています。







できる部位によっても原因は様々

それから、突然あらわれはじめた赤いブツブツやかゆみは、できた体の場所によっても原因は様々で、多岐にわたります。

たとえば、首にできたものだけを一例にとっても、首は、常に露出して刺激も受けやすく、皮膚も薄く敏感な部位のため、先に述べたように、その時の体調によっては、普段は何ともないはずの、服の繊維やシャンプー、日光や寒暖差などに、反応して起きた蕁麻疹皮膚炎だったり、汗をかいた後に起きた汗疹(あせも)脂漏性の皮膚炎だったり、疲労やストレスで免疫機能が低下して、首の片方に偏ってあらわれ、痛みを伴うような帯状疱疹だったりもします






繰り返すようなら体の中からしっかりと改善を

こうした症状が、一過性の蕁麻疹であれば、一時的に塗り薬や飲み薬などで、かゆみや炎症をしっかりと抑えておけば、何ら問題はないかと思われます。

それでも、また症状を繰り返したり、頻繁にあらわれるようなことがあれば、改めて、普段の生活や行動を振り返り、生活習慣の見直しや体調管理に努め、漢方薬などを活用しながら体質の改善に取り組んでいく必要があります。

漢方薬には、「標治」と「本治」という考え方で、〝今あらわれているつらい症状の緩和″と〝根本的な原因となる体質の改善″を、同時にサポートしてくれる働きがあります。

細かい症状の変化などをきちんと聴いて、しっかりと診断をしてくれる専門の薬局などで、漢方薬を選んでもらうことをおすすめします。


それでもまだ、蕁麻疹が長引く時は、何か他の病気が関わっている場合も考えられますので、早めに医療機関での、詳しい検査をしてもらいましょう。




★カウンセリングについて★

気になる症状の改善や緩和に適した、漢方薬や健康食品を、きちんとセレクトするために、カウンセリングにはしっかりと時間をかけて対応させて頂きます。
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(株) 大賀薬局ライフストリーム  漢方カウンセリング (担当) 梅川

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