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2023.2.17コロナ?花粉症?インフルエンザ?風邪?かかり始めにあらわれる症状の違いや特徴

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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コロナ?花粉症?インフルエンザ?風邪?かかり始めにあらわれる症状の違いや特徴

この時期、急にくしゃみを繰り返したり、寒気を感じたり、喉や鼻がイガイガ、ムズムズとしだしたりすると、「もしかしてコロナかインフルエンザ?それとも風邪?ひょっとしたら花粉症?」などと考えてしまい、不安になるのはもちろんのこと、すぐにどう判断をして、対処をし始めればよいのか、迷いも生じがちです。



すでにご存じのことも多いかと思いますが、それぞれの症状には、似通ったものもありつつ、一般的な傾向の違いもあるので、見分ける際の「体感」などの参考になればと思い、改めて、その特徴について簡単にまとめてみました。




◆『通常の風邪の場合』


・感染してからの潜伏期間は、その人の体質にもよるが、1~4日ぐらいと言われている。
・別名「急性上気道炎」と呼ばれ、その原因の8割以上がウイルス感染によるものである。
・ウイルスには200種類以上あるとされ、予防のためのワクチンや直接的な治療法はない。
・咽頭痛、咳、鼻水、悪寒などの症状が複数あらわれ、熱は徐々に上がる傾向も見られる。
・風邪の諸症状が治ったとしても、以後2日ほどは他の人にうつしてしまう可能性が高い。
・感染した人の免疫力が、ウイルスに勝ってしまえば、発症せずに終わることも多い。

また高齢者などは、微熱程度の症状しかないまま、肺炎へと進行してしまうこともあるので、普通の風邪といっても、決して甘く見てはいけません。



◆『インフルエンザ』


・インフルエンザウイルスの感染により起こり、潜伏期間は約1~5日ほどの人が多い。
・急激に38℃以上の熱が上がり、激しい悪寒や倦怠感、関節痛などの全身症状が主な特徴。
・夕方以降に急に熱が上がることも多く、なかなか熱が下がらず、夜も眠れずに辛いことも。
・発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与することにより、症状の緩和ができる。
・発症した日から、約1週間ほどは、人にうつす可能性がある。
・学校保健安全法では「発症後5日経過、かつ解熱後2日経過」まで出席停止としている。


◆『新型コロナウイルス』


・未知の部分もあるが、潜伏期間は最大14日ほどあり、これが感染拡大の要因ともされる。
・オミクロン株のコロナ等では潜伏期間が3~10日とされ、その約2、3割の人が無症状。
・発症2日前から、発症して7~10日ほどの期間が、人にうつす可能性が高い。
・症状は様々だが、徐々に熱が上がったり、味覚異常を感じたり、咳が長引く傾向がある。
・他にも、感染後も続く倦怠感や意欲低下などの、後遺症と思われる事例も報告されている。
・コロナは治癒しても、「感染後咳嗽」として、しばらく咳が残る人が多いように思われる。



◆『花粉症』


・感染症ではなく、体の免疫反応が、飛散する花粉に対して起こすアレルギーの症状である。
・本来、スギやヒノキの花粉の飛散時に多いが、近年は様々な花粉に反応し発症が見られる。
・鼻水、くしゃみ連発、目の痒みという特徴あり。鼻粘膜が腫れてくると鼻づまりを起こす。
・長引くと、頭重感や倦怠感、イライラや集中力の低下、睡眠不足なども引き起こす。
・朝に症状強い傾向あり。就寝中、起床時に吸った花粉が自律神経の変化時に反応しやすい。
・幼少時に触れたアレルゲンが少ない人などは、大人になって、突然に発症することがある。
・雨の日でも、低気圧によるヒスタミンの過剰分泌や、自律神経の乱れ等で症状が悪化する。

もし、こうした「花粉症?」と思われる症状が、10日ほどで治まってしまうことがあれば、
一過性のアレルギー性鼻炎だったり、単なる風邪の可能性も十分に考えられます。


以上、各機関において収集された様々なデータにより、指標となる数値に若干の違いはありますが、なんとなくでもその特徴を知る上で目安になれば幸いです。





共通して注意が必要なことと出来る対策


それから、それぞれに共通して注意が必要なこと、また、行うべき対策がいくつかあります。

まずは、全てにおいて同様に「感染や発症等をきっかけに持病が悪化する人がいる」ことと、「どれかに罹り体力・免疫力が低下していると重ねて別のものにも罹る可能性がある」ことに関しては、共通して特に気をつけなければなりません。
持病がある方などは、日頃から基礎疾患をしっかりと管理しておくことが大切です。

さらに加えて、「どれもその人の体質によって、あらわれる症状が異なる場合がある」ことや、「熱が上がるのも、ウイルス等の強弱ではなく、現在の体質が影響してるかもしれない」ことなども、合わせて知っておくとよいかと思われます。


そして次に、全てに共通した、手洗いやマスク以外の予防や対策としては、

1.疲れを感じたら無理せず休み、十分な睡眠をとって、心と体の疲労を蓄積させない。
2.暴飲暴食を避けて胃腸の調子を整え、なるべく規則正しい生活を行う。


といった普段からの養生等を、出来るだけ心掛けて行動することなどがあげられます。





予防や症状の軽減に漢方が有効



また、すべての予防や症状の軽減に関して、「漢方薬」も大きな効果を発揮してくれます。

一人一人の異なる体質に合わせ、本来の自然治癒力として持つべき免疫力や抵抗力を整え、ウイルスや異物に対する〝防衛力の強化″を行ってくれるのが、漢方薬の大きな特徴です。

実際に、今の自分の体質に合った漢方薬を、それぞれの予防や治療の中に上手に取り入れたことにより「症状が軽くて済んだ」、あるいは「家族の中で自分だけが発症しなかった」という事後談を、お店に相談に訪れた多くの方々が口にしていかれます。

漢方薬は、テレビや雑誌、ネットによる情報などで、話題になったものを手に入れて使ってみるのも、決して悪いことではないのですが、いま飲んでいる薬や体質を詳しく伺った上で、きちんと説明をしてくれる薬局で購入されることを、できればおすすめ致します。

症状からの早期の回復や、様々な後遺症を残さないためにも、適切な病院薬と漢方薬の併用は効果的だと思われます。


いずれにおいても、体調にいつもと違う異変を感じたり、気になる症状がすぐに治まらずに長引くようなことがあれば、決して自己判断をせずに、すぐに医療機関に相談して下さいね。







★カウンセリングについて★


気になる症状の改善や緩和に適した、漢方薬や健康食品を、きちんとセレクトするために、カウンセリングにはしっかりと時間をかけて対応させて頂きます。
さらに症状の根本的な原因となる部分を認識するために、陰陽五行体質判定システム(税込1,000円)の活用による漢方カウンセリングも、ご希望に応じて行っております。

あなたのこれからの過ごし方が変わってくるかもしれません。

詳しくは下記の「漢方薬相談」の画面をタッチして、予約内容を一度のぞいてみて下さい。
(※ネット予約に限らず、お電話でも、気軽にご予約下さいませ! TEL 092-733-7231)
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福岡市中央区天神2丁目11-3 ソラリアステージビルM2F(中2階)
TEL 092-733-7231
(株) 大賀薬局ライフストリーム  漢方カウンセリング (担当) 梅川


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