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2021.11.29なんとなくの不調は漢方治療の得意分野

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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なんとなくの不調は漢方治療の得意分野

いま、我慢ができないほど辛いわけではないけれど、ずっと気になっていて、一度、薬局や医療機関に相談してみようかなと考えている症状はありませんか?季節や環境による影響も多少はありますが、体にあらわれてくるいろんな不調や症状には、その根底に、何らかの原因になるものがあると考えられます。

思い切って病院に相談に行って、あれこれ検査をして調べてもらっても、これといって何も原因が見つからない....。そんな時こそ漢方診断の出番です。




漢方治療の得意分野

体が冷えやすい、重だるい、肩こりや腰痛を起こしやすい、むくみやすい、風邪を引きやすいといった症状や、加齢による症状、あるいは、自律神経やホルモンバランスの乱れなどで、〝なんとなく不調″を感じている人に、漢方薬は特に効果を発揮してくれます。

漢方診断では、誰しもに起こり得る様々な体の不調や異常に対して、薬を使うことで、ただ一律に症状の改善を図ったり、抑え込んだりするのではなく、ひとりひとりの異なる体質や原因の違いをきちんと洗い出して、いま悩んでいる症状を、緩和や改善へと導いてくれる、〝オーダーメードの対応″を行うことが出来るのがその大きな特徴です。

中でも、まだはっきりとした「病気」という断定がつかない状態での、いわゆる、「未病」段階といわれる分野は、漢方治療のもっとも得意とするところのひとつです。




病気を診るのではなく、その人の症状を診る

漢方カウンセリングでは、病院等で診断された「病名」に対し、薬を処方するのとは異なり、「今あらわれている症状やそれぞれの体質」に着目して薬を選定していきます。

つまり、病気を診るのではなく、その人の体全体の状態を通して、今の症状を診ていきます。医療機関でこれといった病名が診断されず、効果的な薬を出してもらえなかった場合でも、漢方診断なら、今、悩んでいるつらい症状の緩和や改善のために、多くの処方を提案することが可能となります。




漢方治療の特徴

では〝漢方薬を用いたカウンセリングや治療″にはどんな特徴があるのでしょうか。その診断過程や方法などについては、以前のコラムの中でも、何度か話させて頂きましたが、ここでは改めて、いくつかの主な特徴となる点をピックアップしてみたいと思います。


1.『気になる症状や不調が、繰り返しあらわれてくる人に』
病院での治療や薬の服用などにより、症状は治まったはずなのに、しばらくするとまた調子が悪くなる人や、慢性化の傾向にある人に、漢方治療は功を奏します。

漢方のカウンセリングでは、先にも述べたように、その病気や症状だけをみて、薬を決めるのではなく、なぜ繰り返し起きているのかという「原因」についてもきちんと検証しながら、人それぞれの異なる「体質」もしっかりと診断した上で、処方を選定していきます。

漢方薬といえば、長く飲み続けなければならないイメージが、どうしても先行してしまいますが、よく使われている「葛根湯」や「芍薬甘草湯」のように、優れた即効性のある側面を持ち合わせているものも数多く存在しています。ゆえに、症状がやや慢性化している人にとっても、その原因と体質に着目した処方をすることにより、意外と早い段階からの効果の実感が、十分に期待できるものと思われます。


2.『免疫力、抵抗力、自然治癒力を高める』
最近、以前に比べて体調を崩しやすくなったとか、ちょっとした病気やケガなどでもすぐに治らなくなったと感じている人は、免疫力や抵抗力、自然治癒力の低下が懸念されます。

漢方の概念ではその原因を、加齢なども含めた内的要因と外的要因に分けて捉えてみたり、体の外からの邪魔なものが影響していれば取り除き、体内に免疫力や抵抗力を生むものが不足していれば補うといった感じで捉えていきます。それをふまえ漢方では、特有の理論体系をもとに、いくつもの生薬の組み合わせによる多彩な効能で体質の改善をはかり、体全体のバランスを整えることを考慮しながら、病気やケガに対する免疫力や自然治癒力を高めることを行っていきます。


3.『将来の病気に対する不安への対策』
会社の健康診断などで、検査の数値に異常があらわれているのに、これといって自覚症状がない人は、そのままにしておくと、近い将来に大きな病気へと発展しかねません。
こうした、まだ「未病」の段階での体の状態や検査数値の改善、さらには突然の心筋梗塞や脳梗塞の発症など「将来の病気に対する不安への対策」として、それぞれの体質に合わせた漢方薬の活用はたいへん効果的です。

漢方のカウンセリングでは、そのための食生活の改善や、生活習慣に関するアドバイスも、合わせてしっかりと行っていきます。


4.『カウンセリングには十分な時間が必要』
他の市販薬や病院薬などと同じように、漢方薬にも、ある一つの症状、または一つの効能に対して、たくさんの処方が存在します。今の症状や不調に合わせた漢方薬を、しっかりと選定するためには、普段の行動や、体全体を通したことに関する問診など、様々な角度からの診断が必要となります。

そのためカウンセリングには、特に初回を中心に、十分に時間をかけて行う必要があります。じっくりと時間をかけて、たくさんの体に関する情報を把握していくことで、繰り返す症状や不調のヒントが見えてきます。また、そのことによって、相談者自身も改めて、今の自分の体の状態を知ることができます。




良い薬やサプリを見つけるためではなく、今の体質を知るために

もしも今、飲んでいるお薬や健康食品の効果が、いまひとつピンときていなかったり、雑誌やネットの情報や評判で選んだ漢方薬の効き目が、よく分からないと感じている人などは、機会があれば、一度、じっくり漢方相談を行ってくれるところで、自分の体質をひもといてもらうのもよいのではないでしょうか。

それは決して、自分に合った漢方薬やサプリなどを見つけるためだけではなく、もともとの体質や現状をきちんと理解することにより、気になっている症状の原因が明らかになって、そのための日頃からの養生や対策にもつながっていくものと考えられます。それと同時に、体に関する悩みや不安もかなり和らぐかもしれません。
なんとなくの不調は漢方治療の得意分野です。




★カウンセリングについて★

気になる症状の改善や緩和に適した、漢方薬や健康食品を、きちんとセレクトするために、カウンセリングにはしっかりと時間をかけて対応させて頂きます。さらに症状の根本的な原因となる部分を認識するために、陰陽五行体質判定システム(税込1,000円)の活用による漢方カウンセリングも、ご希望に応じて行っております。

あなたのこれからの過ごし方が変わってくるかもしれません。

詳しくは下記の「漢方薬相談」の画面をタッチして、予約内容を一度のぞいてみて下さい
(※ネット予約に限らず、お電話でも、気軽にご予約下さいませ! TEL 092-733-7231)




福岡市中央区天神2丁目11-3 ソラリアステージビルM2F(中2階)
TEL 092-733-7231
(株) 大賀薬局ライフストリーム 漢方カウンセリング (担当) 梅川

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梅川 哲朗 (登録販売者・九州中医薬研究会会員・国際中医臨床薬膳師)
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色んな症状を持ちながら診療では病気ではないと言われて悩むお客様方にお役に立ちたく、日々、中医薬診断の学びと実践に努めています。細かい症状などを伺って体質を判定し、お客様個々に合った漢方薬や市販薬の上手な活用法をご提案しております。お気軽にご相談下さいませ。

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